いつもお越しいただき ありがとうございます。 コメントを承認制にしました ランキング参加中
カテゴリ
全体 国内いろいろ_Japan 日本 過去の外国旅 過去旅_Pakistan パキスタン 過去旅_Yemen イエメン 過去旅_China 中国 過去旅_Burma ミャンマー '05.04-05_Korea 韓国 '06早春_Hongkong香港 '06.3四国by青春18きっぷ '06.4島根by青春18きっぷ '06夏_China 中国 L 青島_Qingdao L 西安_Xi'an L 青海省_Qinghai L 甘粛省_Gansu L 新疆ウイグル_Xinjiang '06秋_Pakistan パキスタン L Gojal 上部フンザ L パスーPasu と周辺 '06冬_China 中国 '09.7_Taiwan 台湾 日々いろいろ xiaokobamiki的思考 xiaokobamikiサン観察日記 美味^^おいしかったもの集 最高っ♪_素敵なお宿 食べ物 音楽・映像 その他のジャンル
検索
以前の記事
タグ
日本文化・日本製(261)
xkbmkサン観察日記(239) 民俗・信仰・祭り(221) 乗り物(220) 風物いろいろ(外国)(211) xiaokbmk的思考(200) 植物・動物など(138) ニュースについて(120) 旅先の料理(外国)(105) 移動中(103) Pakistan パキスタン(101) 韓国 Korea(94) 新疆ウイグル自治区(87) 宿(71) 中国 China(70) 青海省Qinghai中国(68) 麺 noodles(66) チベット族エリア(65) 旅情報いろいろ(60) 甘味・お菓子(59) 山岳地帯(56) 駅弁・ジャンク・機内食(50) 料理(材料など)(48) 香港 HongKong(45) いろいろやってみる(44) 料理いろいろ(42) 真偽不明_聞イタ話(40) 郷土料理・ローカルフード(38) いろいろ(36) 私の懐メロ(36) ミュージアム_museum(35) 甘粛省Gansu中国(34) お山(33) 上海 Shanghai(32) はたらく人(32) ランドマーク(29) 画像一覧
**************** このブログに掲載されている文章・画像等の無断使用を禁じます。 **************** 記事ランキング
ブログジャンル
|
「1年前の再掲」ということでここずっとアップしてきた「聖者が村にやってくる」。 前回ようやく再掲が終わりました。 (7) をエントリーしたのが、偶然ですが、ちょうど1年前。 その後、0系が引退しちゃうよ~(涙) と、すっかりエントリーのタイミングを失い、今日となった次第です(笑)。 今回の話、長さ的に2つに分けようかとも思ったのですが、 内容的には1まとまりにしたいので、 とりあえず一気に載せます。力不足のため長くてすいません。 聖者が村にやって来る(7) のつづきです。 2006年の話です(古くてすいませんw)。 話の舞台は、パキスタン・ノーザンエリアにあるアルチット村です。 険しい山岳地帯の中に張り付くようにある村々。 ようやくどうにか始まったインターネットは、衛星回線。 普段から慢性的にほとんど毎日停電ばかりのエリア。 村の小さな商店に置いてあるのは、最低限の必需品だけ。 そんなところに、 信仰する宗教(イスラム教イスマイリー派)の精神的指導者、 敬愛するアガ・ハーンがやってくる。 何にもない村での歓迎と喜びの表現は、 いろいろな「原点」のようなものを垣間見る機会になりました。 アガ・ハーンに対しての敬愛と その訪問への心からの歓迎の気持ちを表していたのが、 村中を飾った飾り付けでした。 どれもこれも、身近にあるものが最大限に活用されていて、とても新鮮でした。 村の道には、常緑樹で作られた門がいくつも出現。 ヒバのような、香りのいい常緑樹が使われていました。 冬も近いこの時期、 ほとんどの木々はもう葉を落とすか黄葉となっている中で、 青々とした緑の葉をたっぷり使って作られた門は、本当に美しく感じました。 こちらは、 VIPヘリ発着場所となったポログラウンドの入口にできた門。 到着したアガ・ハーンやチャールズ皇太子夫妻が、最初にくぐる門です。 たくさんの菊の花で彩られていました。 菊の花はこの時期、村で咲いているものです。 こちらは、 オレンジ色のカボチャにたくさんの菊をあしらっています。 どの写真も、アガ・ハーン訪問の日から少し経っているので、 当初の完成品の時の状態と比べると、瑞々しさが失われて弱っていたり、 人々に部分部分で持っていかれていたりしてます (名古屋の新装開店の花状態の感じですw)。 装飾のメインになっているのは、常緑樹 と 菊の花 と それからこちら。 この時期に出回っている果物です。 リンゴ、ブドウ、ザクロ、カボチャ、メロン… 食べ物をこういう形で装飾に使うって、 実際目にするまで、全く発想として浮かびませんでした。 シンプルなんですが、 みんなの創意工夫も加わっていて、とってもきれいなんですよ^^ これらを見るうちに、 何でクリスマスツリーがモミの木なのか とか、 クリスマスツリーの飾りに、なんでリンゴ形や人型のクッキーがあるのか とか、 なんかわかってきた気がしました(笑)。 そのほかに、 たくさんのカラフルな豆電球や (ちょっとわかりにくい写真ですが) 緑と赤のイスマイリー派の旗で、村中が飾られていました。 こちらは、 ヘリポートを降りたVIPが、会場へ向かうのに通る道です。 ここは普段は畑なのですが、 このときばかりは、こうして縁石で飾って道として整備されました。 金にモノを言わせるわけでもなく、ヘンな無理をするわけでもなく、 あるものを使って、気持ちを一杯こめて、できることを精一杯する。 そして、こうした手作りの歓迎をそのまま受け止める、 訪問側のアガ・ハーンとチャールズ皇太子夫妻。 飾りつけは、 その来訪を心から喜び歓迎している という、アガ・ハーンたちへ向けられたものであったのはもちろんですが、 それだけではなく、 村人たち自身のうれしさを表すものでもありました。 そうした人々のお祭り気分が一番盛り上がったのは、訪問前夜でした。 (5) でも少し紹介しましたが、 アガ・ハーンがアルチット村に来る前夜、 メインとなるアルチット村はもちろん、隣のカリマバード村でも いよいよ翌日に迫った指導者訪問を喜ぶ人々の気持ちが、いろんな形になっていました。 こちらは、アルチット村の隣村、カリマバードで。 灯火で夜の闇を飾ります。 日本にいると感じませんでしたが、電気のないところで生活すると、 日暮れは本当に1日の終わり。 日が沈んで暗くなってしまえば、外はもちろん、部屋の中も真っ暗。 弱々しい豆電球1つの明かりすらもありがたく感じるような闇に、部屋は包まれます。 ロウソクを1本2本点けたくらいでは、手元周辺しか照らされず、 部屋の中を動き回って活発に何かをするような時間では、もはやなくなります。 日暮れまでに片付けられなければ、作業は翌日に持越しです。 電気のスイッチ一つで、部屋中が何不自由ない明るさになる日本の生活が いかに発達して、いかに恵まれているのかを、 闇に包まれないことがどんなに贅沢なのかを感じます。 そうした闇が当たり前の環境の中で、 たくさんの明かりでこうして闇を照らし出すのは、 美しく幻想的なだけはなく、本当に贅沢なものを感じます。 この贅沢は、金銭的なものではなく、 明かりで照らされること、闇が闇でないことそのものに感じる贅沢です。 メインとなるアルチット村では、 アガ・ハーン訪問の前後数日だけは、電気がほぼ確保されていて、 夜になると、ちょっぴりライトアップされました。 「ちょっぴり」とはいっても、村としては目一杯の豪華なライトアップです。 電気という「明かりそのもの」が、飾りの主役なのです。 様々な色の電球を煌かせることが出来る上に、他を燃やす心配もない電気は、 「最先端」の文明であると同時に、 「火」よりも更に贅沢な飾りでもあります。 カラフルな色で連なる豆電球は、 昼は昼で装飾になり、夜は夜で美しく光り… こうした飾りつけは、 アガ・ハーン来訪の前夜が一番華やかで、完成度の点からも頂点でした。 左右は同じもの。ライトアップ中は左のような感じで、日中は右のような感じに。 準備や飾り付けが完全に済んで、 大人も子供も老人も赤ちゃんも、村人がその中を遅くまで歩き楽しむ「前夜」。 みんな、お祭り気分・お祝い気分でニコニコと満ち足りて楽しそうでした。 写真からは弱々しく感じるかもしれませんし、実際にそうなんですが、 普段の村を知っていると、本当にもう別世界、夢の空間のように感じました。 大勢の人々がそぞろ歩きを楽しみ、雰囲気が盛り上がる中で、 飾りつけはさっそく、いろんな「お祝い」の形に変わっていきました。 飾り付けから花や果物を取って、人々に配り始めたり(笑)。 こちらは、糸で数珠繋ぎになって飾られていたリンゴ。 糸からちぎり取っているので(笑)、よく見るとどのリンゴも傷がついてます。 子供たちがこれをたくさん抱えて村中を回りながら、 みんなに幸せのおすそ分け とばかりに配っていました。 前夜祭発生の起源ってこんなだったんだろうな と、思いました。 人類の文明は、いつしかこうした時代を追い抜いて、 そして追い抜いたことすら忘れて、今では形だけが残っている。 旅をしていると、そうしたいつかの時代を感じることがありますが、 今回も、 クリスマスの原点はきっといろんな意味でこんな感じだったんだろうな と、ふと思ったのでした。 おわり みなさま、長々お付き合いいただきありがとうございました^^ 「聖者が村にやって来る」でタイトルをつけたのも、 今回のエントリーあってのものだったので、 なんとしても終わらせたかったのでした(笑)。 励みになるのでランキング参加中^^ 怪しいクリックではありませんので、よろしければクリックお願いします。 はじめはこちら 聖者が村にやって来る(1)
by xiaokobamiki
| 2009-11-24 01:28
| '06秋_Pakistan パキスタン
|
ファン申請 |
||