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私が初めて中国に行ったのは、1980年代後半でした。 日本よりはるかに歴史が長く、漢字に始まって日本も様々なものを学んだ国。 アジアの文化の中心だった国。 別に行きたくて行ったのではないんですが、 それでも当時は、「中国4千年の歴史」のイメージを持っていて、 日本よりはるかにスゴイんだろうなぁ~ とか 本場で食べる中華料理はさぞかし豪華でおいしいんだろうな^^♪ とかに始まって、 中華料理や工芸品や、 さまざまな「四千年の歴史」の裏打ちを持った中華的繁栄の一端が楽しめるものと それはそれは期待しておりました(笑)。 が、行ってみると… 町は、映像で見る今の北朝鮮のピョンヤンのような感じ。 「北京の銀座」っていうから、買物しまくるつもりでものすごく期待してた王府井は、 え… と絶句するほどのしょぼさ。 足を止めることもなく通り過ぎて終わりました。 東京を基準に、それに 「あの!」中国4千年を加えて考えていた私としては、もう愕然。 ガイドブックのうそつき! と 思ったのでした。 東京からは想像もできないような世界だった ってだけでも十分テンションが下がったのに、 それだけでも、もう十分な衝撃だったっていうのに… 実際にそこにいたのは、動物のような立ち居振る舞いの人々。 動物のような汚い食べ方、 恐ろしく汚いくせに何にもない町、 外も中も何もかもがホコリだらけで薄汚れてる建物。 外国人と接することができる「エリート」ですら、 ニコリともせず、モノでもお金でも投げてくるような状態。 料理は、もう料理とは言えないほど貧相な上に、 腹が膨れればいいだろう状態の恐ろしいほどのマズさ。 ちゃちい上に使用に耐えない すぐに壊れる各種製品。 モノも料理もまともに作れないばかりか、 人間的な立ち居振る舞いにすら程遠い水準の人たちの国。 そして、立ち居振る舞いだけではなく、作業能力とか思考がもう… その後も、 中国が、中国人が、どういうモノなのかはわかっても、 なんで 「中国4千年の歴史」がこういう形になって表れるのかがナゾでした。 で、あるとき、 この国は、日本とは時間の積み重ね方が違うんだな ということに気がつきました。 日本は、 これまで過ごしてきた時間を積み上げ、更にそれをベースにして積み上げ… を繰り返して今に至っている、 つまり、日本という枠の中で、積み上げ続けてきて今がある。 日本の歴史の年月が、積み重ねて来た年月そのもの。 中国は、 あるところまで積み上げると、それが壊されて、 また一から次の積み上げが始まって… の繰り返し。 ある王朝が始まると積み上げが始まって、滅びるとその積み上げも終わって破壊され、 新たな王朝がまた一から、その好みの形で積み上げ始める。 歴史の舞台となったその「土地」を視点に見ると、4千年は経過しているけど、 そこにいる人々が4千年分の積み重ねを持っているわけではない、ということ。 例えてみると、 日本は、試行錯誤しながら、代々いつまでも同じビルでやり繰りしてるような状態。 このビル=日本 で、 「あのときのこれを…」と訪ねて行くと、 中の人も、「ああ、それはおじいちゃんの時の話だ」みたいな感じで、 先祖代々たどっていけるような同一性がある、そんな感じ。 それに対して、中国は、変わらないのは入れ物であるビルだけ。 中のテナントは次から次に無関係状態で入れ替わり、 そのたびに、各テナントの思うようにゼロからいろいろやってるような状態。 「あのときのこれを…」なんて訪ねて行っても、 「何それ?前の住人の話でしょ。知らないし関係ないわ」 って感じ。 同じビルで同一性を保ちながら延々とやってきてる日本人からすると、 中国も当然、4千年の歴史をそのビルで代々同一性を持って… と当然のように考えてしまうわけで、そうなれば、 輝かしい4千年の歴史の積み重ねを持って今があるはず、 日本よりもはるかにスゴイはず、 とイメージしてしまう。 実際に中国を訪問するまでは私自身もそうでしたが、 そのあたりの暗黙の日本人的大前提が、 中国に持っているヘンな幻想を支えてる部分だと思うんですよね。 1つの王朝が滅び、新たな支配者によって新たな王朝が始まる。 今の中国は、名前こそ「中華人民共和国」という現代風ですが、 これまでの前近代的な王朝興亡の繰り返しの延長線上に位置しているに過ぎない っていうのがその実態。 かつての中国がそうであったように、 今の中華人民共和国も、60年前に始まった「新たな王朝」に過ぎない状態。 それまでの時代とは完全に断絶、リセットされています。 そして今の中国は、トランプの大貧民とおんなじで、大貧民の国。 前時代までの、知識層や文化を支えていた層を徹底的に破壊して、 人的に4千年の歴史を徹底的にリセットして… 引き継いだのが、最下層のような人々。 ただ生きてきただけ、のような文化のかけらもないような層なので、 その文化的な断絶は非常に大きく、 で、大貧民の国として60年を経てもなお、 その間の大混乱や停滞の長さ、見本となるはずの層を徹底的に否定したことから、 相変わらず、大貧民の思考の単純さや視野の狭さから抜け出せてない状態。 それが、ああした中国人のものの考え方や立ち居振る舞いに出てるんだろうな、 私個人はそう思うに至っています。 中国人がああいう思考や立ち居振る舞いの民族、なのではなく、 ああいう水準の人々が天下を取った、それが今の中国ということ。 とはいえ、これだけ年月が経ってしまった後では、 文化的な積み重ねを持っていたかつての人々も それを次に伝えることないままいなくなっているわけで、 今となっては、あれが中国人、ということになるわけですが。 そういうわけで、今でも日本は、日本人は、 そこに過去4千年の歴史の舞台であった国土があり、 そこに4千年の歴史を作ってきた民族で構成される国があるために、 勝手に自分たちがイメージするフィクションとしての中国像を中国と思い込み、 わかった気でいる だけではないでしょうか。 (私自身もそうだったのでエラそうには言えませんがw) 「中華人民共和国成立後の実体験の中国と中国人」を実は知らないまま、 ヘンな思い込みだけで中国に進出したり、中国という捉えたりしている、 いまだにそんな感じのような気がします。 それから、そうそう。 そういうことで、中国では、4千年の歴史の一端である「中華料理」は破壊されました。 私が初めて行ったころは、料理はそれはそれは本当にヒドイものでした。 今世紀に入ったくらいから、 破壊を免れた台湾や香港からせっせと取り入れてる、日本のトキのような状態です。 クリックよろしくお願いいたします。 公安に監視される 「少し大人の対応」 だ????? これ、ホントに漁民? 怪しい旅行者 マスコミの中国の扱い 尖閣諸島沖での衝突事件、中国人船長を釈放へ 中国製地図の国境線 張掖(中国・甘粛省) (4) 最近はまず見かけませんが、かつてはこんな中国人ばっかりでした 張掖(中国・甘粛省) (3) 中国のテレビについてのエントリー 中国のテレビ(1) 台湾総統選挙についての大陸での報道 私のお楽しみ 中国のテレビ
by xiaokobamiki
| 2010-09-29 02:02
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