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四川省の地震、 お悔やみ申し上げます。 旅先の紹介を楽しみに読む人からすれば、イヤな告白だと思いますが、 私は、旅先の気に入ったところでガイドブックに載っていない場所は、 次訪れるときもそのままであってほしいので、 HPやブログに載せないのを原則としています。 今回地震のおきたエリアは、私にとってそんなところです。 そんな、人も風景もそのままであってほしいという気持ちが強いところだったので、 今回の地震について詳細を知りたくないのが正直なところで、 ほとんどニュースも読んでいません。 ただ、なんか昨日からアクセスが多いので、 知っている情報を少しだけ書きます。 5年以上前のものなので、今は事情が違うかもしれません。 まず、震源のブン川(ブン川県。中国の県は日本の市町村と同じくらいの行政規模)は、 町自体はこの一帯では一番大きいところです。 このブン川県内には、 パンダセンターで最近有名になってきている「臥龍(地名)」もあります。 震源が、具体的にブン川県のどの辺りなのか、 ブン川県内なのか、それとも、ブン川県の行政の中心であるブン川の町そのものなのか、 どうもイマイチよくわかりませんが、町付近だった場合、相当の被害が心配されます。 このブン川の町は、山間のミン江(川の名前)沿いにある町で、 成都から、世界遺産の九寨溝や黄龍への一本道上にあります。 また、以前少しだけ紹介した、四川省からチベットへの北ルートである 川蔵北路 が、 このブン川の町から西へ延びます。 そういうことで、ブン川はこのエリアの交通の要衝で、 私が訪れた5年以上前の時点でも、山と川の間にへばりつくように延びた町は、 このエリアのこの地形にある町としては、かなりの規模でした。 私が訪れた当時、中国では、コンクリート製の「近代的」建物は、 地方に行くほど、田舎に行くほど質的劣化の度合いが激しくなっていきました。 日本的感覚で見ると、おもちゃのようにちゃちで、 見よう見まねで造ったような、見た目だけの感がありました。 今回、田舎省の四川省のさらに山奥での大地震、心配です。 中国のものすごいスピードでの発展や 世界遺産の九寨溝・黄龍への観光客が爆発的に増えていることも合わせ、 ずいぶん建物も人も増えていることと思います。 せめて、最近建てられた建物の質が改善されていればいいのですが。 それから、昨日地震の報を聞いて、すぐ、 九寨溝が陸の孤島になって、かなりの観光客が動けないのではないだろうか と思っているのですが、その辺りはどのくらい把握されているのでしょうか。 四川省の平野エリアから世界遺産の九寨溝へ行く場合、 現実的に観光客が取るルートは3つしかありません。 1つは飛行機で九寨溝エリアの飛行場へ飛ぶ方法。 もう1つが、車でこのブン川を通るルート(山沿いに進む険しい道)。 ブン川は、成都から世界遺産の九寨溝・黄龍への1本道上にあります。 川沿いの急な山の斜面を削って造った道で その先に九寨溝がなかったらどんな道だったんだろう、と思ったのを覚えています。 道中はただでもがけ崩れがあるようなところで、 車で10時間以上(当時)かかるこのルート上で地震にあった場合、 かなり危険だと思われます。 もう1つが、綿陽から九寨溝からへ入るルートです(こちらも山道)。 この綿陽ルートは、途中がけ崩れの激しいエリアがあったり 今回かなりの被害のニュースが入ってきている北川付近を通ります。 こういう状況を考えると、内外の観光客が取り残されていると考えられます。 また、道中にあった車は、がけ崩れに遭ったり孤立しているものと考えられます。 このブン川一帯のエリアは地震の多いエリアで、 数年前にも大きな地震があり、黒水という町などが被害を受けています。 また、20世紀前半の地震のときには、 ブン川からもう少し九寨溝寄りに位置していた町が、 川の底に丸々沈むようなことも起きています。 統一性のない文章ですが、 知っている範囲で書きました。参考になさってください。 一人でも多くの人が助かることを祈っています。 追記 地図追加しました。こちら です。
by xiaokobamiki
| 2008-05-13 22:41
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