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「2年前の今ごろ」旅行話の派生モノですが、 話はまじめ、加えて、 歴史的な内容が出てくるので、ちょっと読みにくいかも。 それでもいい の方だけどーぞ^^ * * * * 西安 → 西寧 は直通列車ではなく、蘭州 乗り換え となりました。 甘粛省の省都・蘭州の駅前。 写真中央には、甘粛省のシンボルの 馬のブロンズ像。 ちなみにこの像、実物は小さいのですが、 さまざまな時代の歴史的遺物がある中国にあって、 その中でもものすごく有名なものです。 オリジナルが甘粛省の武威という町で出土したことから、 甘粛省のシンボルとなっています。 で、甘粛省のシンボルのみならず、 中国の旅行関係全般のシンボルマークでもあります。 最近はあんまり見なくなりましたが、 こんな感じで、いろんな旅行関係モノに登場する、 中国にとって、とっても象徴的な像のようなのです。 この像、中国のいろんなものを凝縮した感があって、 今回はこれのお話です。 名馬を求めた漢の武帝 ( 在位 BC141年~BC87年 ) は、 フェルガナ国(今のウズベキスタン)が名馬を産すると知って遠征・征服。 1日千里を走ると例えられ、駿馬の代名詞となった 汗血馬(かんけつば) を手に入れます。 こうした遠征の結果、武帝の時代に漢の領土は最大になります。 それまで中原を中心とした 私たちが「中国」といったときにピンと来るエリアの中で展開していた中国が、 初めて東と西に大きく領土を広げ、 東は朝鮮半島の楽浪郡から、西は今のウズベキスタンまで、 多くの異民族を従えたのが、漢代だったわけです。 司馬遷が史記を記したのもこの時期であり、 北京オリンピック開会式での演出のベースになった中国の発明品の中の「紙」は やはり漢代の発明といわれています。 また、後漢末からを舞台とした 漢室の再興を目指す劉備たちが登場する三国志演義は中国でも人気が高く、 中国の人々にとって漢代というのは、 特別の輝かしさを持って捉えられてきているように思います。 中国の歴史上、その礎を築いた輝かしい大王朝の輝かしい最盛期、 その一つの象徴が名馬・汗血馬なわけです。 武帝が軍隊を送り込んで征服してまで手に入れたかった名馬は、 その後、輝かしい漢代のイメージと共に、 無欠の一種想像上の馬のようなイメージで歩いていきます。 三国志演義に登場する、1日千里を走る名馬・赤兎馬も汗血馬だった?ともいわれています。 この馬の像が発掘された武威という町は、 武帝の時代に、異民族を撃退して支配下に入れたところで、 「武威」という町の名前は、このときの将軍の「武功軍威」に由来するという、 まさに異民族を蹴散らして西に領土を広げた漢の成果を象徴するような場所なわけです。 そして、その漢代の墓から出土したのが、 すばやさの象徴のような飛燕を足に踏んで飛ぶように駆ける馬の像。 武帝が求めた駿馬・汗血馬と結びつくわけです。 さて、この馬の銅像、日本では 「馬踏飛燕(馬、飛ぶツバメを踏む=飛んでるツバメを踏んで駆ける馬→飛燕をしのぐ馬)」 という立派な名前で呼ばれているのですが、 本家中国では、「銅奔馬」というひねりのないあっさりした名前。 日本の「馬踏飛燕」という呼び方も、 もともとは中国から来たんじゃないかと思うのですが、 そうした難しく技巧的で前提となる教養がある程度必要な表現を標準とする土壌は、 今では消えてしまったようで、 銅(で出来てる)の速く駆ける馬 という 非常に単純でストレートな名称が固有名詞化しています。 厳密には、探せば「馬踏飛燕」という名称はありますが、 学術専門用語的マニア的な感じのようで、 普通の一般向けの本などでは目にしません。 大陸中国語の文章を見ていると、 どうしてもこの手の傾向が強いように感じられ、 文化を低い方に合わせると 全てが底なしに沈んでいく見本のように感じてしまう私なのでした。 移動に戻ります。 つづきはこちら 蘭州→西寧 (中国) 励みになるのでランキング参加中^^ 怪しいクリックではありませんので、よろしければクリックお願いします。
by xiaokobamiki
| 2008-10-21 02:12
| L 甘粛省_Gansu
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