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ときどき思い出したように再開するシリーズとなってしまった感のある「2年前の今ごろ」ですが、 やる気はあります^^ 2年前の今ごろは、パキスタンにいました。 去年もパキスタンのことは結構紹介してるので、 今年は「2年前の今ごろ」ということで、夏場の中国をやりたかったのですが、 結局またパキスタン紹介となってます(笑)。 2006年秋のパキスタンでは、 「ノーザンエリア」 と言われている、中国・アフガニスタン・インドの国境付近の山岳エリアに滞在していました。 インドとの国境紛争でパキスタンが実効支配している部分です。 パキスタン人のほとんどはイスラム教徒で、 国もイスラム教に基づいて運営されていて、多数派は スンニ派 となっています。 少数派として シーア派 と イスマイリー派 がいます(スーフィも)。 私が滞在したノーザンエリアでは、 イスマイリー派の村が多く、 いろんなところで、こんな感じでイマーム(最高指導者)の肖像を目にします。 イスマイリー派のイマーム、アガ・ハーン(Aga Khan アガ・ハーン4世)。 このエリアの人々にとって アガ・ハーン は、 「敬愛する」という言葉がまさにぴったりと言った感じの存在。 村人たちは、アガ・ハーンを尊敬して、全幅の信頼で彼の教えに従って、 日々とても幸せそうに暮らしています。 アガ・ハーンはスイス生まれで、今はパリ在住。 村人たちから聞くのはこの程度の情報なのですが、 他から仕入れた情報でもう少し補足すると… スイスに生まれてスイスで教育を受け、ハーバード大を卒業。 ヨーロッパ競馬の大馬主(本家ダービー馬4頭など)でもある大富豪です。 いろいろな事業もしています。 スイスやイギリスなど、 現代の最先端の人権感覚を養える環境で、最高水準の教育を受け、 高い生活水準と交友関係で培われた感覚を持って人々を教え導いている、 といった感じで、 多くの宗教信者を見て感じる内心のモヤモヤも、このイスマイリー派エリアでは感じません。 いい指導者を持って、全幅の信頼と敬愛でその言葉に従う彼らは幸せだなぁ と思ってしまいます。 村人から聞くアガ・ハーンの教えは どれも、日本人が聞いても納得するものばかり。 ・タバコはダメ。 ということで、イスマイリー派の村では、タバコは全くに近く売っていません。 本当に全く売っていない村もあります。 ・断食はしない。 断食するより、人に親切にしてあげなさい、人のために何かをしなさい、とのことです。 ということで、ラマダン時期でも、イスマイリー派の村では断食はなく、 食事も普通に取れます。ただ、断食をしている他宗派の人たちへの気配りから、 表で食べるようなことはしません。 ・礼拝は朝と晩の2回。 朝、お祈りに出かけることから1日が始まり、 夕方、野良仕事などから戻ってきて日没にお祈りに出かけ、1日が終わります。 大人も子供も年寄も男も女も、区別なくみんな礼拝に出かけます。 村には、「ジャマートカナ」とよばれる集会所があり、お祈りもそこで行います。 ジャマートカナはこんな感じで、 こんな感じのシンプルな建物です。 緑色はイスマイリー派のシンボルカラーのようです。 ジャマートカナ は、日々のお祈りに使われていますが、 宗教色は個人的には感じません。 お祈り以外でも、お祝いや話し合いなど、 村の人々が集まる時には、このジャマートカナが使われます。 宗教施設というよりは、 村人が集まることにはなんでも利用される集会所 とか 公民館 といった存在で、 他宗派の礼拝施設に特化してしまっている「モスク」とは、全く雰囲気が違います。 ちなみに、スンニ派やシーア派の礼拝は、1日5回モスクで行われ、 同エリアではこんな感じです。 写真は両方ともスンニ派のものですが、 シーア派も似た感じで、スンニ派との違いは外側に黒い布が飾ってあることだけです。 滞在中、その地区のスンニ派(多数派)の宗教指導者が、 ラマダン中の昼間に町の飲食店が営業していることを激しく攻撃したために、 その日から全く開いている店がなくなりました。 「地獄に落ちる」とか「敵」とかの言葉に始まって、 指導者の思考レベルがそのまま「宗教」の言葉になって、 憎悪 や 思考の停止 が支配する、 地獄に落ちたくないから断食する、 地獄に落ちたくないからモスクに行く、 他宗派はそんな感じです。 また、他宗派では、女性がモスクに行くことはありません。 イスラムの教えとしては、女性もモスクに行っていいのですが、 家で礼拝するのもモスクでするのも同じ との教えがあるそうで、家での礼拝となります。 ラホールなどの大都会では、女性がモスクで礼拝している姿は見られますが、 このノーザンエリアは、よく言えば、非常に保守的な地域。 女性は、来客が男性の場合、絶対姿を見せません。 外出しても、野菜など買い物はすべて男性がして、 女性は車から出ないで夫が買物から戻るのを待ちます。 どこかの家庭におじゃますると、 私は女性なので、奥さんや娘さんなどその家の女性陣は姿を見せるのですが、 それでも、彼女たちを撮るのは絶対絶対絶対絶対ダメ。 というような人々の現実がその背景にあります。 男性は、モスクで礼拝しないとダメなのだそうです。そういう教えがあるそうです。 イスマイリー派は前述の通り、男女の別なくみんなお祈りに出かけていき、 女性は堂々と楽しそうに外を歩き、写真にも抵抗はありません。 アガ・ハーンを敬愛し、その指導に従っている彼らは、 ニコニコと穏やかで、とても人間らしく感じます。 村のいたるところで目にする、上の写真のような肖像画も、 アガ・ハーンを自分たちの誇りと感じている人々の様子から、 強制ではなく、彼らが自発的に飾っているらしいのを感じます。 それから、イスラム教徒といえば「ヒゲ」ですが、 イスマイリー派はヒゲを伸ばしません。 こんなところも、日本人としてはなじみやすかったりします(笑)。 つづく つづきはこちら 聖者が村にやって来る(2)
by xiaokobamiki
| 2008-10-30 01:57
| '06秋_Pakistan パキスタン
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