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(1) のつづきです。 2006年のものです。 町に隣接してるところはわかりにくいんですが、 ある程度の規模のチベット仏教寺院って、 町から離れた場所にある場合、1つの宗教都市 って感じになります。 結古寺も、山の上全体が寺関係といった感じでした。 かつての遺構、古い伝統的造りの土の家、新しいコンクリート製の建物、 いろいろ混在してました。 土の家からは、煮炊きの煙。 この、木を燃やすにおいが いいんですよね。 下の建物は、土の壁 木枠の窓。 上は、レンガとコンクリート サッシの窓。 新旧が混在。 域内を歩いてみると、 まだまだ 伝統的な素材の家屋が多数でした。 高地で空気も乾燥しているので、とても日差しが強いんですが、 こうした土の家って、照りつける強い光を 優しい反射に変えてしまう感じがします。 使われている木も大した太さはないし、 壁も、コンクリートのような重さはない、ボロボロと崩れていく土。 こういう伝統的素材の家屋なら、 地震で崩れても、大した人的被害は出ないように思うんですが。 こうした宗教エリアで一番立派なのは、もちろん寺院の主要な建物群。 「最先端」の素材で造ります。 ということで、 コンクリート&ペンキ&サッシ窓となります… これはたぶん、お坊さんたちが講義を受ける建物だと思います。 まぁ、装飾はチベット模様なんですが、 薄っぺらいし、光の反射が強いし… 当の人々は、 最新素材を使った立派な建物だ ってことで満足だと思うんですが。 こういうのって、どうなんだろ? 例えば日本で、古い立派な木造駅舎を壊して、 味気ない今風の駅舎にしちゃった場合って、 「味気ない今風の駅舎」ばかりに囲まれて生活せざるを得ないよそ者から見ると、 「あーあ、なんてもったいないことを…」って思うわけですが、 地元の人ってどう思ってるのか常々気になってるんですよね。 やっぱり、「立派な駅舎になった」って喜んでるのかなぁ。 この建物をくぐって中に入ると、 向こう側にはこんな感じの建物群があります。 お坊さんたちが起居する僧坊です。 各僧坊ブロックは、中央の階段からこんな風に さらに数段階段を上がる構造。 建物の下はこんな感じ。 高床的造りなんですねー。 こちらは、 階段の一番上にある立派な建物。 こうしたチベット仏教寺院の建物の上部にある こげ茶部分って、 日本人の私としては、茅とかの植物素材の層なのかな?と期待しちゃうんですが、 実際は、粘土にボツボツ穴を開けて模様としたような感じで、 何か別の素材でどうこうしてる というわけではありません。 さて、再び僧坊の方です。 大事な立派な建物には、「最新」の素材が取り入れられてましたが、 こちらの僧坊は、天然素材の伝統的造り。 うれしくなります。 この優しい感じがいいんですよね。 2006年時のジェク・ゴンパはこんな感じでした。 全壊とのことで、こうした風景も過去のものとなってしまったわけですが、 人々の精神的肉体的回復と一日も早い復興を願います。 それにしても、 もともと テントで移動、の半遊牧エリアだったものを定住させて、 中国スタイルのコンクリート家屋で町を造って、今回の地震。 まぁ、それが悪いことばかりじゃないのはわかるし、 中国政府下じゃなかったとしても、 いずれは定住の方向にもって行かざるを得ないだろうこともわかるんですが、 草原でテント生活、という伝統的な生活スタイルだったら、 被害もこんなにはならなかったろうに… とは思っちゃうんですよね。 励みになるのでランキング参加中^^ 怪しいクリックではありませんので、よろしければクリックお願いします。 【玉樹関係のエントリー】 ●今回の地震を知ってエントリーした分 青海省地震の報道について いろいろ 瑪多から玉樹へ (青海省果洛チベット族自治州→玉樹チベット族自治州) 結古寺(青海省玉樹チベット族自治州) (1) ●以前のエントリー 玉樹チベット族自治州 玉樹 (青海省) 玉樹 青海省玉樹の宿 (青海省玉樹チベット自治州)
by xiaokobamiki
| 2010-04-20 01:39
| L 青海省_Qinghai
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