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一つ前のエントリー 数字のからくり の補足です。 日本で外国についての報道や紹介を目にすると、 現地の「温度」が伝えられていないことがいつも気になります。 もちろん日本と外国に限らず、日本国内でもあることですが。 例えば、個人的経験だと、「マクドナルドが歩いて行けるところにある」。 聞き流してしまったんですが、 それくらい町のど真ん中に住んでいるという自慢だったと後で知った、とか。 都内で、地方から出てきたばかりの人が 「近所に便利ないい店がある」とわざわざ紹介してくれた店がコンビニだった、とか。 あんまり書くと反感買いそうですが、こういう経験は多くの人が持ってるはず。 国内については、聞いているうちに「ああ、そういうことか」と 自分の温度に置き換えて取り込める場合が多いですが、 外国の場合は、そもそも全く環境が違うため、そうした変換もなく、 伝えられたものをそのまま日本での感覚で捉えてしまう ということが多いと思います。 中国でSARSが問題になったとき、内陸の非常に辺鄙なところにいたんですが、 日本から「頻繁に手を洗ったりうがいすれば大丈夫」と 大げさに考えることないって、安心して、 って意味のメールもらったことがあるんですが、 当時滞在してたのは、 水道なんてない、手を洗う習慣なんてもちろんない、ってところでした。 何かをイメージする場合、 日本人が日本的感覚に当てはめて考えるのは当然、 それなら、もう少し「日本的に考える」際の材料を提供して、 悪しき誤差が少ない方がいいと、私は思っています。 大した害のないような誤解ならどうでもいいと思うのですが、 なんか中国に関しては、やたらと 「中国すごい」「日本はダメだ」の図式になってるように感じ、 どうしても一言日本人の温度に直したくなるのです。 あくまでも私個人の見方なので、絶対ということはないですが、 数ある情報の中から何を取捨選択するかは、各人それぞれ。 情報や見方がたくさんあって、そこから 自分でしっくりくるものを選べる方がいいに決まってると思ってます。 そういう意味で、 「こうだ」という部分よりは、「こういう理由でこう思う」こそが大事な部分 だと思って書いています。 例えば、先のエントリーなら 「中国での日本車の占める割合は5%」という部分よりも、 「数字にすると5%かもしれないけどこういう内容なのでは?」 の部分の方が、「5%」を考える上での情報としては、 人によっては参考になると思っています。 中国が驚くような速さで変わってることを考えると、 確かに私の情報は古いですが、 対象が、しょっちゅう買い換えるものではなく、 一度買えば多くの人はさすがに数年は乗るだろう車、ということになると、 徐々には傾向が変わっていくにしても、 そんなに大きく一気に変わるものとも思えません。 で、なんでこんなこと書いちゃうかというと、 この10年来くらいずーっと続いてる、「中国はすごい、日本はダメだ」の このイメージを少しでも何とかしたいんですよね。 イメージはイメージであって「事実」とは違う。 このね、「日本はダメだ、中国はすごい」のイメージ作り上げること、 非常にタチが悪いと思っております。 ハッキリいってこれって、タチが悪いタイプが使う典型的な手法。 国でも個人でもまともな感覚ならこんなやり方しません。 相手に対し、尊大な態度で否定しまくる。 ケチつけたり弱みやちょっとした言葉のあやを徹底的に突っついて、 法外な譲歩をさせたり、思いっきり買い叩く手法。 洗脳とか「強制連行された!」なんかもそうですよね。 「日本はダメだ」「日本人はダメだ」「日本のモノはダメだ」といって、 こちらがいかにダメか、話にならない、そんな「当たり前」の空気を作って、 いいもの、いい技術、なんでも買い叩く。 自分たちのペースで話を進め、法外な要求を通してしまう。 ただでも、自分たちより相手はすごいんだろうなーと思って恐縮しがちな日本人、 そんな良心的な国民性も手伝って、象がアリにおびえるが如し。 さすがに、10年前ならともかく今は象とアリというわけには行きませんが、 とにかく、ちょっとでも凛としててほしく、いろいろ書いてしまいます。 無知であるがゆえにこういう下種なやり口にまんまとやられてほしくない、と 正義感強いので、どうしても思っちゃうんですよね。 そういうわけで、先のエントリーについても、 情報自体は最新ではありませんが、 「5%」という一見非常に客観的に思える数字を示してのからくり、 という可能性の側面を書いた次第です。 ランキング参加中。 よろしければクリックお願いします^^
by xiaokobamiki
| 2012-06-01 02:51
| xiaokobamiki的思考
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