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まず最初に、 それが日本のものかどうかではなく、 四川省地震の被災地救済のための救助隊が1つ増え、それによって、 少しでも多くの人々の命や気持ちを助ける機会ができることは、よかったと思っています。 こうした緊急事態下、現場で被災者が求めているものはそれ以外ないわけで、 どんなに立派なことを言っても、直接関係のないところに身を置いている外野の思惑や感情は、 実際に罹災の只中にいる人々には届かず、瓦礫の下の人を助け出すこともできません。 それを十分わかってはいますが、 今朝のニュースで、 日本の救援隊が派遣されたのが「青川」だと知って、 瞬間思ったのが、 中国は、嫌がらせをするために日本の救助隊を受け入れたのだろうか でした。 青川県(中国の県は日本的感覚だと市町村)は、 四川省広元市(中国の市は日本的感覚だと都道府県)にあります。 今回救助隊が活動する青川(青川県の行政中心地)に滞在したことはありませんが、 青川県を通ったことはあるので、 そのときあれこれ思ったことを書きます。 * * * * どこまで走っても、果てしなくどこまでも続く山また山。 道は延々、ショートカットもなく、川やダムのように水のたまった水辺に沿って、 なぞるようにできた悪路を進んでいきました。 早々に人家も人も見なくなったことで、川の上流に向かって走っているらしいことはわかるも、 ひたすら水の縁に沿って進むだけ。未舗装。 地図で見れば、人家が見えなくなったころから青川県内。 山と木と水と土ぼこりと乗ってるバス以外何にもなく、 周りは山、向かう先もどこまでも山。 風景の中で、きっと米粒のような存在のバス。 そんな道を川に沿って5時間くらい走ったころに、 足元にダムか水門のようなものが見える橋まで来ました。 無機質な寒々しい構造物。 久しぶりの人工物は、それがあることで、かえって隔絶感が増すような。 人を降ろすためにそこでバスが停車。 ? なんかあるのかなぁ。 一応分岐点でしたが、 何のために降りるんだろう?と思うほど、何にもないところ。 何にもないだけじゃなく、何かの管理小屋らしいもの以外、 人の生活臭はもちろん、往来そのものも滅多にないような、人間活動の痕跡も感じない場所。 もう一方の道も滅多に人の通らなさそうな未舗装の道が延びています。 夕方で、天気が悪かったこともあって、 乾いた土の寂しそうな道は、私が来た道よりもっと貧相に見え、 今でもよく覚えています。 標識があって、その道は青川の町へ延びる道でした。 イマイチ腑に落ちないながらも、 降りた客は管理小屋関係者なんだろう、と思い、 彼らがそこで乗り換えて青川に向かう可能性は、全くそのときは考えませんでした。 そこに来るまでの何時間も、そしてそこも、 そのくらい何にもない場所で、 そのくらいその道の先も何にもなさそうな雰囲気でした。 その後、私のバスは青川方面ではなく橋方向に進み、 悪路2日かけて目的地に着きました。 着いた町はインターネットがありませんでした。 その当時の旅でも、それ以後も、 中国の地区行政中心地でインターネットがなかったのはそこだけです。 奥深く、このまま永遠に山が続くんじゃないだろうかと思うようなどこまでも切れ目なく続く山。 その先の山の中のエリア。 旅するうちにいろんなことから、 そのエリアが「陸の孤島」だと感じるようになりました。 ちょうど位置的に九寨溝の周辺エリア。 九寨溝が「発見」されたのは1980年代。 ああ、そういうことだったのか、と思ったのでした。 九寨溝があったから、九寨溝に関わるエリアだけは開発が進んだけど、 九寨溝がなかったら、あそこもこんな場所だったんだ。 そして、九寨溝があっても、 成都からのアプローチエリアから外れると、ほとんど開発もされず昔のまま。 今まで行った中でどこが1番ヘンピだったかと問われれば、 私の中では、当時から今に至るまで、迷わずこのエリアが最初にあがります。 (気に入った場所ではありますが) * * * * 青川の町自体は行ったことがないので、 「実は結構都会」の可能性がないわけではありませんが、 私がバスで延々通り過ぎた青川県の姿や、周辺エリアの様子から察すると、 相当ヘンピなとこではないだろうかと、感じています。 先日載せた地図は、震源のブン川や九寨溝を含むものでした。 そこを走る幹線道路(1本道)は、数年前に空港ができるまで、 成都から九寨溝へ向かうほとんどの観光客が通るルートであり、 また、チベットへのルートでもあるために、 少数民族エリアの山道とはいえ、交通量も人の行き来も多いエリアでした。 今回書いたエリア(含青川県)は、 その地図でいえば、九寨溝の北側から東側にかけてのエリア。 成都方面からブン川を通って…の方向から見れば、「九寨溝の裏側」エリア。 例えてみれば、 田舎とはいえ高速道路が通ってるエリア(例えです。実際は高速道路ではありません)と 県道・林道クラスでアプローチするしかないエリア、くらいのヘンピさの違いがあります。 TVや写真で見る中国の地震報道のエリアは、どれも「高速道路(比ゆ)」エリア。 今回日本の救助隊が派遣されたのは、後者のエリアと思われます。 中国は、都会でも日本とはいろいろずいぶん違うのに、 そんな、外国人はおろか、よそ者もまず行かないような田舎に、日本人が行っても、 現地の勝手やもろもろの事情が日本とあまりにも違うため、 ちゃんとムダなく救助活動ができるのか、持ってる力がちゃんと発揮されるのか、 そんなことを、「青川」に派遣されたと聞いて、瞬間思いました。 何のために、どういう方向で、救助隊を使うつもりなんだろうか。 災害救助隊の持つ力を最大限に借りて救助に取り組む気があるんだろうか、 と疑問を感じた次第です。 でも、もうちょっと考えて、 いわゆる「花形」エリアでは、人目も多いし、メディアも多いから、 そんなところで日本人を活躍させたくない、 生の日本人の姿が、中国のTVで連日やんやと報道される日本人像とあまりに違うことを 反日の牙城のような四川省の大勢の人が見て感じたり、 メディアを通じて全国に紹介されることになることを避けたいのかな、 って思ったりもします。 救助隊を最初に受け入れたっていうある種の「恩」を売って、 もちろん救助は助けてもらうけど、手の回らない人々の注目度の低いエリアにまわす。 土地勘がなければ、「四川省の災害地域に派遣された」で終わる話。 ほぼ全員の日本人は、このエリアの落差に気がつかないわけで。 そこに救助を求める人がいる限り、 どんな地域に派遣されても変わらない意味があることはわかっていますが、 「青川」ときいて、中国側のいろんな思惑を感じてしまったのでした。 なお、最初に派遣された青川県関庄鎮は、 報道によく出る綿陽市にとても近いエリアでしたが、 実際に、活動地になった青川県青川は、 私が文中で書いた「ヘキ地」エリアに近くなります。 「青川県青川」と「喬庄」は同じところです。 また、今回被災されてるエリアで、山エリア、震源地に近いエリアほど、 住民は漢民族ではなく、少数民族(チベット系の羌族やチベット族)になりますが、 まだメディアはそこまで入っていけてないようです。
by xiaokobamiki
| 2008-05-17 00:15
| 過去旅_China 中国
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